ハンドサイクリング

サドラーズ ミッドナイトサン ウルトラチャレンジアラスカ

     ハンドサイクル400キロレースに挑戦

                                                                                                      宮  下    高

 2年前だったと思いますが、車いすマラソン仲間からアラスカでハンドバイスクル(手漕ぎの自転車)の
400キロメートルレースがある。日本からも是非参加して欲しいことを知り、ひそかに出てみたいと思っ
ていました。
 DPI世界会議が終わり、今年4月に早速申し込みましたが、参加定員一杯でキャンセル待ちになりま
した。
 それから5月に入って間もなく、参加が認められました。大会までの準備期間は2ヶ月です。先ず大会
への正式な手続きをしなければなりません。大会事務局との連絡調整、要項の翻訳、英文の作成などで
す。私には逆立ちしても出来ないことばかりです。そこでDPIに関わった英語の堪能な人たちが、事務局
との電話やメールのやりとり、文章の翻訳、作成などを手分けして手伝ってくれました。
 さらに、最大の課題は大会に向けたトレーニングです。最低、2,000キロの走り込みが必要です。しか
し、実際に走った距離は800キロ程度。北海道2,700キロ走ったといっても疲れたら休める余裕があっ
てのこと、大会は1日平均約70キロを休まず走りきらなければなりません。そのような不安を抱えながら、
7月17日成田を出発しました。
 現地時間17日の13時にアンカレッヂに到着。この日は荷物の引き取り、自転車の組み立てと調整、
大会内容の説明及びレセプションがありました。18日はスタートのフェアバンクスまで自分が走るコース
の下見と大自然を見ながら、400キロ以上を車で北上しました。
 19日朝、スタート地点に選手が集まってきました。参加人数24人。1選手に2人のサポートと車がペア
になり、サポート車は常に選手の後ろについて移動し、水や食料などを補給。24日までの競技期間中、
宿泊以外は全ての行動を共にします。ですから、この人数が限界だそうです。
 午前10時スタート。直後先頭集団からみるみる引き離されて行きます。後方からも抜かれていく、力
の差は歴然です。それでも前半は上りで抜き返すことも出来ましたが、30キロ過ぎからは腕や肩の筋肉
がパンパンに張ってきて腕の回転が遅くなり、抜き返されてしまいました。やはり、トレーニング不足がた
たって来たと思いました。
全体のコースも前半は上りが多く、後半は下りと平坦のコースです。事務局が世界でもっとも苛酷なハン
ドサイクルレースと指摘するとおり、キツイレースでした。バイスクルの性能の問題やトレーニングのやり
方、課題も多くありました。
 しかし、大会関係者、選手との交流を通して、情報も得ることが出来、北海道でのハンドサイクルのレ
ース開催の足がかりが出来たのではないかと思います。実現するまでの道のりは長いと思いますが、
今後も実現に向けて頑張ります。

ウルトラチャレンヂアラスカフォト集
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